バンドマネジメントというお仕事

2025年07月01日 11:47
カテゴリ: 竹内王子

風船うさぎの一ベーシストからバンドの運営に参加し始めたのが、ちょうどこのブログを立ち上げた2022年9月。気づけばもう3年が経ちました。いつの間にか“バンドマスター”という肩書になり、総合プロデューサーのみうみうのもとで、営業、経理、渉外など、いわゆるマネージャー的な役割を担うようになりました。

本業では都市開発プロジェクトや会社のマネジメントに関わっていますが、風船うさぎのマネジメントも、それと同じくらい楽しく、やりがいを感じながら取り組んでいます。

バンド活動を継続するためには、多くの方々との良好な関係づくりが欠かせません。メンバー同士はもちろんのこと、ライブハウスやお店のオーナーさん、スタッフの皆さん、他のバンド仲間、そして何より大切なお客様との信頼関係が基盤となります。

いろいろなライブを重ねて気づいたのは、実はバンドのマネジメントも、プロジェクトや組織のマネジメントと本質的には同じだということ。スケジュールや予算といった「システム的な側面」と、メンバーのモチベーションや関係者とのコミュニケーションといった「ソフト面」、どちらも大切です。

「マネジメントスキル」というと大げさに聞こえるかもしれませんが、実際はとてもシンプルなことの積み重ねです。たとえば、

きちんと挨拶をする(初対面でも、親しい間柄でも「礼儀」は大切)

約束を守る(時間を守る、決めたことを実行する)

報告・連絡・相談をこまめにする

相手の立場を想像して考える

感謝の気持ちを忘れず、間違えたときは素直に謝る

いわば、社会人としての基本を誠実に実践していくことが、円滑なバンド運営にもつながるのです。

とはいえ、音楽の世界には本当に多様な方がいらっしゃいます。趣味として音楽を楽しむ方、生きがいとして取り組んでいる方、プロとして生活の糧にしている方、独自の世界観を大切にしている方…。それぞれの価値観や信念を尊重しながら、互いに歩み寄り、良いライブをつくっていく。そのプロセスは、本業のマネジメントとはまた違った面白さがあります。

そして、実感するのは、プロの演奏家やライブハウスのスタッフの皆さんこそ、こうした基本的なマナーやコミュニケーションがしっかりしているということ。きっと、それが「音楽で食べていく」ということの一つの条件なのだと思います。

風船うさぎも、さまざまな個性を大切にしながら、インクルーシブなスタイルで活動を続けていきます。

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